
オフショア開発において、開発費用の概算を決める見積もりは非常に重要なプロセスです。見積もりの精度が、プロジェクト成功のカギを握ります。
本記事では、オフショア開発における見積もりの手順や費用を安く抑えるポイント、見積もり時の注意点を紹介しています。オフショア開発の導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
オフショア開発の見積もり手順
オフショア開発における見積もりは、開発プロジェクトの成功に影響する重要なプロセスです。ここでは、オフショア開発における見積もり手順を3つのステップに分けて解説します。
1. 要件定義
最初に、開発するシステムやアプリの目的・機能・対象ユーザー・画面構成などを明確にします。要件が曖昧なままだと、開発の方向性がブレてしまい、見積もりにも大きなズレが生じます。
国内外の開発パートナーとの認識齟齬を防ぐためにも、仕様書やワイヤーフレームなどを用いた丁寧な説明が必要です。
2. 工数見積もり
要件が固まったら、各工程にかかる作業量を見積もります。設計・開発・テスト・レビューなど、工程ごとに必要な人員数と作業日数を算出し、それに基づいて人月単価を計算します。
オフショア開発の場合は、開発チームのスキルや経験値、現地の業務文化などを加味して見積もることが重要です。
3. 費用計算
最後に、算出した工数と単価をもとに総コストを算出します。人件費以外にも、プロジェクト管理費やコミュニケーション費、ツール使用料、翻訳・通訳対応などの間接費用も含めて見積もりを出すのが一般的です。
国や開発会社によって料金体系が異なるため、複数社から見積もりを取得し、比較検討するのが望ましいでしょう。
以下の記事ではオフショア開発におけるおすすめ企業について解説しています。オフショア開発の依頼先にお悩みの方は、あわせてご覧ください。
→ オフショア開発会社おすすめ9選|失敗しないためのポイントや活用のメリット・デメリットも – トッパジャパン株式会社
オフショア開発における見積もりの内訳
オフショア開発の導入には、さまざまな費用がかかります。ここでは、一般的なオフショア開発の見積もりに含まれる代表的な4つの費用項目を解説します。
1. 設計費用
設計費用とは、システムやアプリケーションの仕様を明文化するための要件定義・基本設計・詳細設計などにかかる費用です。ユーザーインターフェースの設計やデータベース構成の設計などが含まれることも多く、開発の土台をつくる重要な工程となります。
オフショア開発においても、発注側の意図を正確に伝えるために、詳細な設計作業が必要不可欠です。
また、以下の記事ではオフショア開発において実績が豊富な会社や選び方のポイントについて解説しています。日本語でのコミュニケーションがスムーズな会社も紹介していますので、あわせてご覧ください。
→ 実績豊富なオフショア開発会社5選!国別の費用相場や失敗事例も解説 – トッパジャパン株式会社
2. ディレクション費用
ディレクション費用は、プロジェクトマネージャーやブリッジSEが開発を管理するためにかかる費用です。単なる人件費のほかに、定期報告やトラブル対応に関する費用が含まれています。
プロジェクトマネージャーやブリッジSEなどの管理者は、進捗管理・品質管理・仕様調整・課題対応といった幅広いタスクを担います。オフショア特有の課題として、時差や文化的背景の違いによる認識ズレがあるため、現地との橋渡し役となるディレクション人材の存在は非常に重要です。
3. 人件費
人件費は、エンジニア・デザイナー・テスターといった実作業を行うメンバーの報酬を指します。オフショア開発にかかる費用の大半を人件費が占めます。
開発の人件費は、エンジニアの人月単価✕開発工数で計算するのが一般的です。人月単位とは、エンジニア1人が1ヶ月で対応できる作業量のことです。
開発対象や求められるスキルによって単価は異なり、発注先の国によっても大きく変動します。たとえば、ベトナムやフィリピンといった東南アジア諸国では、1人月あたりの単価が日本に比べて大幅に低いため、コスト削減のメリットが得られるポイントでもあります。
以下の記事では、国別の費用相場やオフショア開発の失敗事例を解説していますので、あわせてご覧ください。
→ 実績豊富なオフショア開発会社5選!国別の費用相場や失敗事例も解説 – トッパジャパン株式会社
4. その他
オフショア開発では、コミュニケーション関連費用やツール使用料、テスト環境費、セキュリティ対策費、時差対応費などが発生するケースがあります。また、パイロット開発やトライアルフェーズを設ける場合には、その分の追加工数が必要です。
これらの費用も、最終的な見積もり金額に影響を与えるため、契約前に必ず確認しておくことが重要です。
また、以下の記事ではベトナムでのオフショア開発について解説しています。あわせてご覧ください。
→ オフショア開発にはベトナムが最適!おすすめの開発会社や失敗しないポイントも – トッパジャパン株式会社
オフショア開発の見積もりに影響する要素
プロジェクトの特性や開発体制、技術的要件によって、オフショア開発の見積もり額は大きく変動します。ここでは、見積もりに大きな影響を与える代表的な4つの要素について解説します。
1. プロジェクトの規模や難易度
見積もり金額に大きく影響する要素の一つが、プロジェクトの規模と難易度です。画面数や機能数が多ければ多いほど、開発工数も増え、見積もり金額も上がります。
また、AI連携や外部API統合、高度なデータ処理など技術的な難易度が高い要件が含まれる場合、より高単価のエンジニアが必要となるため、人件費が高くなります。
2. 使用するツール・プラットフォーム
開発に使用するプログラミング言語やフレームワーク、クラウドサービス、データベースなどの選定も、見積もりに影響します。ライセンス費用が発生するミドルウェアやツールを使用する場合は、初期費用やランニングコストが発生することもあります。
また、ニッチな技術や最新フレームワークを採用する場合、通常よりも高いコストがかかる傾向にあるため、注意が必要です。
3. 開発会社のスキルレベル
同じ要件であっても、開発会社のスキルレベルや体制、プロジェクトマネジメント力によって、見積もり額は変わります。経験豊富な会社であれば、品質や納期の信頼性が高い反面、単価はやや高くなることが多いです。
一方、単価が安くてもプロジェクトの品質や納期管理に不安がある場合、最終的なコストやリスクが膨らむ可能性があります。単価と品質のバランスを見極めることが重要です。
4. 発注先の国
オフショア開発においては、発注先の国による人件費の違いが見積もりに大きく影響します。たとえば、ベトナムやバングラデシュは比較的低コストで開発できる一方、インドや東欧などは高スキルのエンジニアが多く在籍しており、やや高単価な傾向があります。
また、国によっては時差や文化、言語面でのコミュニケーションコストが発生することもあり、これらも見積もりに加味すべきポイントです。
また、以下の記事ではベトナムオフショアのアプリ開発についてメリット・デメリットを解説しています。あわせてご覧ください。
→ ベトナムオフショアのアプリ開発におけるメリット・デメリット|失敗しないためのポイントも解説 – トッパジャパン株式会社
オフショア開発の費用を安くするポイント
オフショア開発はコスト削減を目的に選ばれるケースが多い一方で、想定以上に費用がかかってしまうこともあります。ここでは、オフショア開発の費用を安くするポイントを紹介します。
1. 開発期間を短くする
開発期間が長引くほど、エンジニアの稼働コストやプロジェクトマネジメント費用が増加します。無駄な待ち時間や仕様変更の繰り返しを防ぐためには、事前にスケジュールを明確に立て、要件を固めた状態でスタートすることが大切です。
2. コミュニケーションを効率化する
オフショア開発では、言語・文化・時差の違いによるコミュニケーションのすれ違いがコスト増加の原因になります。やりとりの齟齬や確認不足により、修正工数が発生し、納期遅延につながることも少なくありません。
コミュニケーション上のトラブルやすれ違いを防ぐには、共通言語の設定や詳細な仕様書の準備、定例会議の設定、ブリッジSEの活用などの対策に取り組むことが大切です。
また、以下の記事ではオフショア開発の国別の価格帯について解説しています。あわせてご覧ください。
→ オフショア開発の国別の価格帯!費用を抑えるコツや国内開発との比較も解説 – トッパジャパン株式会社
3. 必要な機能のみ開発する
開発の初期段階からさまざまな機能を盛り込もうとすると、コストも工数も膨れ上がります。まずは必要不可欠なコア機能に絞って開発し、後から機能を追加していくことで、初期コストを大幅に抑えられます。
見積もり時には、機能ごとに優先度を明確にしておくことがポイントです。
4. 開発実績が豊富な企業を選ぶ
オフショア開発の費用を安くするには、経験豊富な開発パートナーを選ぶことも重要です。過去に類似のプロジェクトを担当したことがある企業であれば、無駄な工数が発生しにくく、トータルコストを抑えやすいです。
対応実績が多い開発企業なら、品質の高さも期待できるでしょう。オフショア開発の見積もり時には、単価の安さだけでなく、開発実績・体制・レビュー体制などもあわせてチェックすることが大切です。
トッパジャパンは高品質で安心感のあるサービスをコストパフォーマンス良く提供できます。オフショア開発の導入を検討している方は、ぜひトッパジャパンにご相談ください。
オフショア開発の見積もりにおける注意点
オフショア開発では、見積もり段階での確認不足や認識のズレが、後のトラブルや予算超過の原因になることも少なくありません。ここでは、オフショア開発の見積もりにおける注意点を紹介します。
1. 仕様が曖昧なまま見積もりを依頼しない
仕様や要件が曖昧なまま依頼すると、開発会社側は想定で工数を見積もるため、後から大幅な変更や追加費用が発生しやすくなります。見積もりの前は、最低限の機能要件や画面数、対象ユーザーなどを文書化しておくことが重要です。
オフショア開発を導入する際は、ワイヤーフレームやユーザーフロー図などの資料も添えると、より正確な見積もりが得られます。
また、以下の記事ではオフショア開発の失敗例について解説しています。あわせてご覧ください。
→ オフショア開発の失敗事例4選!成功させるポイントや代替案も紹介 – トッパジャパン株式会社
2. 単価だけで判断せずに見積もりの内訳を確認する
見積書に記載されている金額が安すぎる場合、設計・テスト・保守などの工程が除外されているケースがあります。全体のプロセスが含まれているかを確認せずに契約を進めると、追加費用が発生し、結果的に割高になることもあります。
費用の妥当性を判断するためには、各工程の工数や単価、対象範囲を明示した見積もりを依頼することが大切です。
3. 言語・文化の違いを見越した体制を確認する
オフショア開発では、時差や言語の壁、文化的な価値観の違いにより、コミュニケーション上の課題が発生する場合があります。これが品質や納期に影響することもあるため、ブリッジSEの有無や、進行中のフィードバック体制、定例ミーティングの頻度などを事前に確認しましょう。
以下の記事ではオフショア開発について詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
→ オフショア開発とは?メリット・デメリットや失敗例・おすすめの開発企業も紹介 – トッパジャパン株式会社
4. 成果物の範囲と著作権・納品形式の確認を忘れない
見積もり段階で、ソースコードや設計書などの成果物の範囲や、権利の帰属、納品形式についても明確にしておくことが重要です。事前に決めておかなければ、納品内容に不備があるとみなされ、トラブルになるケースもあるため、合意形成は徹底しましょう。
また、以下の記事ではオフショア開発におけるよくある悩みについて解説しています。あわせてご覧ください。
→ オフショア開発でよくある悩みとは?悩み別の対処法や成功事例も紹介 – トッパジャパン株式会社
まとめ
今回は、オフショア開発における見積もりについて解説しました。国外企業と提携して開発を進めるオフショア開発では、見積もり段階から綿密なやりとりが欠かせません。
プロジェクトを成功させるためにも、オフショア先の言語・文化を意識しつつ、丁寧に見積もりを行いましょう。
トッパジャパンは、ベトナム開発チームによるオフショア開発サービスを提供しています。高品質で低コストなオフショア開発を実現したい方は、ぜひトッパジャパンにご相談ください。
この記事の著者
- ベトナムの優秀な開発チームによるオフショア開発サービスを提供している開発会社。国内基準のコミュニケーション・品質・対応を重視し、幅広いスキルを持つエンジニアが高品質で安心な開発を実現。柔軟性とコストパフォーマンスを両立したサービスで、お客様のニーズにお応えしています。
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