
「コスト削減のためにオフショア開発を検討しているが、どの企業を選べば良いかわからない」と悩んでいる担当者の方もいるのではないでしょうか。
オフショア開発は、価格の安さだけでなく、品質・コミュニケーション・契約体制といった複数の要素を総合的に見極めることが重要です。適切なパートナー企業を選ぶことで、開発効率が高まり、長期的なリスクも回避できます。
本記事では、オフショア開発の委託先を選定する際に押さえておきたい5つの視点と、国別の特徴、契約時に確認すべきポイントをわかりやすく解説します。ぜひ最後までご覧ください。
オフショア開発の委託企業の選び方
オフショア開発を成功させるには、費用の安さだけでなく、開発スキル・コミュニケーション・サポート体制などさまざまな要素を総合的に見極めることが重要です。ここでは、信頼できる開発パートナーを選定する際のポイントを5つ解説します。
1. 開発実績と得意領域を確認する
オフショア開発を導入する際は、委託先企業の開発実績と得意分野を確認しましょう。自社のプロジェクト内容に近い実績を持つ企業であれば、開発の進行もスムーズに進みます。
過去の開発事例や導入企業の規模、担当領域を確認してください。また、得意な開発技術や、対応できる開発フェーズを確認しておくと安心です。
また、以下の記事ではオフショア開発において実績が豊富な会社や選び方のポイントについて解説しています。あわせてご覧ください。
→ 実績豊富なオフショア開発会社5選!国別の費用相場や失敗事例も解説 – トッパジャパン株式会社
2. 日本語対応やコミュニケーション体制を重視する
オフショア開発では、言語・文化の違いによる認識のズレが生じやすいため、コミュニケーション体制が整っているかが非常に重要なポイントになります。日本語が堪能なブリッジSEや日本人PMが在籍している企業を選ぶことで、指示ミスや仕様誤解のリスクを大幅に減らせるでしょう。
また、進行管理ツールを活用し、定例ミーティングを週1〜2回設けてくれる企業は、透明性の高い進行が期待できます。
3. 契約形態と料金体系の透明性を確認する
オフショア開発では、請負契約・準委任契約・ラボ型契約の3種類の契約形態が一般的です。
請負契約は、あらかじめ合意した納品物の完成に対して報酬が支払われる契約形態で、費用が成果物ベースで確定する点が特徴です。スコープが明確で変更が少ない、短期集中型の開発プロジェクトに適しています。
準委任契約は、エンジニアやPMなどの作業時間に対して報酬が発生する契約形態で、稼働ベースで費用が変動します。要件が流動的な場合や、日々の仕様調整が必要な開発に最適です。
ラボ型契約は、特定のチームや人材を一定期間専属で確保し、開発リソースを提供する契約形態です。多くの場合、人月単位での契約・請求が行われ、柔軟な仕様変更に対応しやすいため、アジャイル開発や中長期プロジェクトに向いています。
どのような契約形態であっても、見積もりの内訳が明確に提示されているかを必ず確認しましょう。費用項目の透明性が低い企業は、後にトラブルへ発展する可能性があります。
4. セキュリティ体制と情報管理の信頼性を確認する
開発委託では、顧客データやシステム仕様などの機密情報を扱うことが多いので、情報セキュリティ体制や情報管理の信頼性については十分に確認しましょう。ISO27001やプライバシーマークの取得状況、社内のアクセス権管理などの利用ポリシーについてチェックしてみてください。
特に金融・医療・公共分野のシステム開発を依頼する場合は、セキュリティ基準が高い企業を選ぶことが必須です。
5. サポート体制と長期的な関係構築の可否を確認する
オフショア開発では、運用・保守・改修まで含めた長期的なパートナーシップが理想です。リリース後の不具合対応、追加機能の開発、現地チームのスケールアップなど、柔軟に対応できる体制を持っているか確認しましょう。
プロジェクトが長期化するほど、企業間の信頼関係が成果に直結します。単発の費用だけでなく、長期的なコストパフォーマンスも考慮して選定することが大切です。
また、以下の記事ではオフショア開発におけるおすすめ企業について解説しています。あわせてご覧ください。
→ オフショア開発会社おすすめ9選|失敗しないためのポイントや活用のメリット・デメリットも – トッパジャパン株式会社
国別に見るオフショア開発の特徴と選び方
オフショア開発は発注先の国によって、人件費・技術力・言語対応・納期遵守力などが大きく異なります。ここではオフショア開発の委託先として代表的な4か国の特徴と、どのような企業に向いているかを紹介します。
ベトナム|コスパと日本語対応のバランスが良い
ベトナムは、日本企業が最も多くオフショア開発を発注している国のひとつです。人件費が比較的安価でありながら、教育水準も高く、エンジニアの技術力や勤勉さに定評があります。
近年では、日本語を話せるブリッジSEやPMの育成にも力を入れており、日本語での円滑なやりとりができる企業も増加中です。加えて、時差が2時間と小さく、日中のコミュニケーションも取りやすい点が魅力です。
コストと品質のバランスを重視したい企業や、日本語対応を優先したい中小企業、スタートアップ企業に向いています。
また、以下の記事ではベトナムでのオフショア開発について解説しています。あわせてご覧ください。
→ オフショア開発にはベトナムが最適!おすすめの開発会社や失敗しないポイントも – トッパジャパン株式会社
フィリピン|英語力と柔軟性が強み
フィリピンは英語が公用語のひとつであり、ビジネス英語でのコミュニケーションがスムーズに行える国です。欧米系企業からのオフショア開発や業務委託も多く、接客・サポート業務に強い点が特徴です。
また、ホスピタリティ精神が高く、親日感情の強い国民性であることから、丁寧で柔軟な対応をしてくれる企業も少なくありません。近年はITエンジニアの育成も進んでおり、開発案件にも対応できる体制が整いつつあります。
英語でのやりとりが可能な企業や、カスタマーサポートや業務委託も含めて委託したい企業におすすめです。
インド|技術力が高くAI・IT系開発に強い
インドは世界でも有数のIT大国であり、高いスキルを持つエンジニアが多数在籍しています。AI、機械学習、データ分析、ブロックチェーンといった最先端技術に強く、大規模なシステム開発や研究開発にも対応可能です。
一方で、国民性として意見交換やロジカルな議論を重視する傾向があり、納期や成果物に関する交渉が必要になる場面もあります。また、日本語対応が弱いため、英語でのコミュニケーションが必須です。
最先端の技術開発を外注したい企業や英語での技術的なやりとりに問題がない企業は、インドのオフショア開発を検討する価値があるでしょう。
中国|ハイスキル人材が多く短納期に対応しやすい
中国はエンジニアの総数が多く、国を挙げてIT人材の育成に取り組んできた実績があります。開発リソースが豊富で、開発スピードや生産性が高い企業も多く、大規模プロジェクトの短期開発にも対応可能です。
一方で、近年は人件費の高騰や、機密保持・セキュリティ面での懸念から、中国以外のアジア諸国に切り替える企業も増えています。また、国際情勢によってリスクが変動しやすい点にも留意が必要です。
中国オフショアは、短期間で高品質な成果物を求める企業や大規模プロジェクトを外注したい企業に向いています。
また、以下の記事ではオフショア開発の国別の価格帯について解説しています。あわせてご覧ください。
→ オフショア開発の国別の価格帯!費用を抑えるコツや国内開発との比較も解説 – トッパジャパン株式会社
発注前に確認すべき契約・運用体制
オフショア開発は、国内とは異なる商慣習や法制度のもとで進行するため、発注前に契約や運用体制をしっかり整えることが重要です。契約や運用体制に関する確認を怠ると、開発途中でのトラブルや成果物の品質不備、知的財産のトラブルといったリスクにつながる可能性があります。
ここでは、発注前に最低限チェックしておきたい契約内容と運用体制について解説します。
1. 契約書の言語・準拠法・裁判管轄を明確化する
契約書は、英語または日英併記で作成されるのが一般的ですが、翻訳の精度によって認識のズレが生じるケースもあります。可能であれば、日本語に精通した法務スタッフや専門家のチェックを受けましょう。
また、万が一のトラブル時にどの国の法律に基づいて判断するのか、どこの裁判所に管轄があるのかも契約時に明文化しておく必要があります。
また、以下の記事ではオフショア開発について詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
→ オフショア開発とは?メリット・デメリットや失敗例・おすすめの開発企業も紹介 – トッパジャパン株式会社
2. 知的財産権・成果物の帰属先を明文化する
開発されたソースコードやデザイン、仕様書などの成果物に関する著作権・使用権の帰属は、トラブルになりやすいポイントです。成果物の権利帰属をあいまいにせず、契約書に明記しましょう。
特にAIや独自アルゴリズムを含む開発では、再利用の可否や保守契約終了後の使用権についても明確に取り決めておくことが大切です。
また、以下の記事ではオフショア開発の失敗例について解説しています。あわせてご覧ください。
→ オフショア開発の失敗事例4選!成功させるポイントや代替案も紹介 – トッパジャパン株式会社
3. テスト環境・納品基準を設定する
開発成果物がどのような状態で納品されるのか、完成ラインを明確にしておくことで、品質トラブルを未然に防げます。具体的には以下のような確認が求められます。
- 単体テスト・結合テストの実施有無
- テスト仕様書の有無と内容の共有
- バグ修正の対応範囲と期限
- ソースコードの納品形式やドキュメントの有無
納品後の保守・運用契約を結ぶかどうかも含めて、長期的な体制を見据えてテスト環境・納品基準を設定することが重要です。
また、以下の記事ではオフショア開発におけるよくある悩みについて解説しています。あわせてご覧ください。
→ オフショア開発でよくある悩みとは?悩み別の対処法や成功事例も紹介 – トッパジャパン株式会社
まとめ
オフショア開発の委託先を選ぶ際は、費用の安さだけにとらわれず、開発実績・対応力・契約の透明性・セキュリティ体制・長期的な関係性といった複数の視点から慎重に比較検討することが大切です。
また、発注先の国によって得意分野や体制は異なるため、自社の目的やプロジェクト特性に応じて最適なパートナーを選びましょう。
契約前には、知的財産の取り扱い、テスト・納品基準、運用フローの明確化なども忘れずに確認してください。信頼できるオフショアパートナーと出会うことが、プロジェクト成功への第一歩です。
トッパジャパンは、オフショア開発の人気国であるベトナムでの開発サポートを提供しています。高品質で低コストなオフショア開発を実現したい方は、ぜひトッパジャパンにご相談ください。
この記事の著者
- ベトナムの優秀な開発チームによるオフショア開発サービスを提供している開発会社。国内基準のコミュニケーション・品質・対応を重視し、幅広いスキルを持つエンジニアが高品質で安心な開発を実現。柔軟性とコストパフォーマンスを両立したサービスで、お客様のニーズにお応えしています。
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