
教育現場におけるDX化が急速に進む昨今、魅力的な教育アプリの開発ニーズが高まっています。しかし、数多くの開発会社の中から自社の目的やビジョンに合致するパートナーを選び出すことは容易ではありません。
本記事では、そのような課題をお持ちの担当者様に向けて、教育アプリ開発の実績が豊富な企業19社を厳選してご紹介します。
さらに、開発会社選びで失敗しないための3つのチェックポイント、そして気になる教育アプリの費用相場についても解説します。
教育アプリの新規開発やリニューアルを検討されている方、どの開発会社に相談すべきか迷われている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
教育アプリの開発会社おすすめ19選
教育分野におけるデジタル化が進む中、効果的な学習体験を提供するための教育アプリ開発の需要はますます高まっています。
本章では、教育アプリ開発に特化した企業の中から、おすすめの19社を厳選してご紹介します。各社が持つ独自の強みやどのような教育アプリを開発してきたのか、その実績とともに解説します。
トッパジャパン株式会社

出典:トッパジャパン株式会社
トッパジャパンはアプリ開発にも力を入れており、とくに視覚支援アプリや音声認識ツールなど、特別支援教育向けのアプリ開発にも注力しています。
教育アプリの事例
- 教育系アプリ(プログラム教育)のVR(Virtual Reality)モジュール開発
- 電子ホワイトボードにバンドルするAIアプリケーション開発
教育ICT分野において、導入コンサルティングから保守・ヘルプデスクまで一貫したサポートを提供し、学校現場のICT活用もサポート。
必要に応じてICT支援員の派遣や教員向けの操作研修も実施し、現場のITリテラシー向上を後押ししています。
2024年度にはICT活用支援で48校、機器保守支援で61校という豊富な導入実績があり、経験に裏打ちされた安心のサポート体制が特徴です。
株式会社ユニティ

出典:株式会社ユニティ
株式会社ユニティは、自社開発の知育・教育アプリシリーズ「あそんでまなぶ!」を展開し、園児・児童向けの「for スクール」や日本語学習者向けの「for にほんごにゅうもん」など、多彩なコンテンツで子どもたちの知能の育成をサポートしています。
教育アプリの事例
- 知育・教育アプリシリーズ「あそんでまなぶ!」
- 「for スクール」(園児・児童向け)
- 「for にほんごにゅうもん」(日本語学習者向け)
「あそんでまなぶ!for スクール」の前身であるオリジナル版では、51タイトルを提供してきた実績があり、アプリはiOS・Android・PCなどマルチプラットフォームに対応しています。
また、NTTドコモの知育サービス「dキッズ」や教育配信プラットフォーム「EduMall」でもコンテンツを提供するなど、幅広いチャネルでユーザーに届けています。
株式会社Pentagon

出典:株式会社Pentagon
株式会社Pentagonは、スマホアプリ開発に特化しており、教育分野のアプリ制作実績も豊富です。企画・設計からデザイン、開発まで一貫してサポートしています。
教育アプリの事例
- 子どもの習慣化を促すゲーミフィケーションアプリ「Welldone!」
- 家庭教師と生徒をマッチングするアプリ「Teach」
- AIを活用して英語の音読・シャドーイングを支援するアプリ「Onki」
さまざまな教育系アプリの開発を支援してきた実績があり、経験豊富なエンジニアによる提案など開発後のフォロー体制も整っています。
ティ・アンド・ティ・ユナイテッド株式会社

ティ・アンド・ティ・ユナイテッド株式会社は、2011年創業の、教育業界に特化したアプリ開発会社です。30本以上の教育アプリを開発し、App StoreやGoogle Playにリリースしてきた豊富な実績があります。
教育アプリの事例
- スマホ・タブレット向け学習アプリ
年間1万件以上のダウンロードを記録するヒットも生み出しています。
事業内容も幅広く、スマホ・タブレット向け学習アプリの開発から法人向けのモバイル学習ソリューション提供、教材の電子出版まで手掛けており、蓄積したノウハウで教育現場のICT活用をトータルにサポートしています。
イースト株式会社

出典:イースト株式会社
イースト株式会社は、小学校から高校向けのICT教材アプリを自社開発し、学校向けに展開しています。iPadやChromebook、Windowsなど様々な端末で利用可能なマルチプラットフォーム対応を実現しています。
教育アプリの事例
- 辞書アプリ「DONGRI」
- 英語音読アプリ「Qulmee」
英語音読アプリ「Qulmee」は任意の英文を教材化し、発音判定もできるなど先進的な機能を備えています。辞書アプリ「DONGRI」はオンライン・オフライン両環境で使えるため授業でも家庭学習でも活用しやすいのが特徴です。
株式会社CAIメディア

出典:株式会社CAIメディア
株式会社CAIメディアは、デジタル教材制作で培った技術と知見を活かし、企画・デザイン・開発の3部門によるワンストップ体制で教育系ITソリューションを提供しています。
教育アプリの事例
- 英会話学習アプリ「えいご上手」
- 英単語学習アプリ「英単完全攻略8000語」
- eラーニングシステム
「学ぶ楽しさをカタチにしたい」という企業理念のもと、子どもから大人まで幅広い世代の学習者に寄り添ったものづくりを追求しています。
要望に応じてアプリの企画からストア申請まで一貫して対応し、導入後のサポートも行っています。
ネオス株式会社

出典:ネオス株式会社
ネオス株式会社は、GIGAスクール構想対応のデジタル教科書から、キャラクターやゲームを活用したエデュテインメント教材まで幅広く手掛けています。
教育アプリの事例
- くもん出版「きくもん」
- ディズニー「パズルランド」
- ほーぷ英語「話して書いて覚えるアプリ」
企画・デザインから開発・運用まで一貫して対応する体制で高品質なコンテンツを提供。また、文字認識による自動採点や音声認識機能を備えたデジタル教材の開発実績もあります。
ファンタムスティック株式会社

ファンタムスティック株式会社は、自社でゲーム感覚の学習サービスを開発・運営しています。
教育アプリの事例
- 「PlayStudyGo!」シリーズ
- 大手新聞社のデジタル教材
- 企業向け研修ゲーム
自社キャラクターと豊富なゲーム開発ノウハウを活かし、大手新聞社のデジタル教材や企業向け研修ゲームの受託開発にも取り組んでおり、企画立案から実装まで幅広くサポートする体制を整えています。
株式会社ジェニオ

出典:株式会社ジェニオ
株式会社ジェニオは、スマホアプリからWebシステムまで幅広く開発する受託開発会社です。
教育アプリの事例
- 公文教育研究会のうた・絵本情報に特化したアプリ「ミーテ」
- 筑波大学の日本語学習者向け会話例検索アプリ
- ビジネススクール向け「グロービスMBA用語集」アプリ
いずれのアプリ開発においても、クライアントの要望に合わせたUI/UX設計や多言語対応を実現。納品後も継続的な機能追加やOS更新へのアップデート対応を行っています。
株式会社エレファンキューブ

株式会社エレファンキューブは、eラーニングやデジタル教材に特化したコンテンツ制作会社です。
教育アプリの事例
- eラーニングコンテンツ
- デジタル教材
2008年の創業以来、毎年200件以上の教材制作を手掛けています。内容改訂や問題追加といった教育アプリ特有のニーズに対応するため、更新しやすい設計を行い、必要に応じて管理画面の用意やマニュアル整備、運用方法の研修も提供しています。
株式会社レブクリエイト

出典:株式会社レブクリエイト
株式会社レブクリエイトは、IT導入の企画設計から開発・保守までをトータルに請け負うアプリ・Webシステム開発会社です。
教育アプリの事例
- 業務システム
- 一般向けスマホアプリ
業務システムから一般向けスマホアプリまで幅広い分野の開発実績があり、リリース後も定期的な機能追加やアップデートに応じる長期運用支援を重視しています。実際に6年以上の継続取引となっている顧客が全体の6割を超えるなど、アフターサポートの手厚さも評価されています。
株式会社オルジェスタ

出典:株式会社オルジェスタ
株式会社オルジェスタは、ソーシャルゲームからコンシューマーゲームまで企画・開発・運営してきたノウハウを活かし、一般的なゲームの枠を超えた教育や医療分野のアプリ開発にも積極的に取り組んでいる開発会社です。
教育アプリの事例
- AR技術を使った知育アプリ「ARタッチ わんちゃんがやってきた!」
- 医療従事者向け学習アプリ「医療用語集!」
2003年の設立以来、フィーチャーフォンの時代から携帯向けゲームの開発に注力してきたオルジェスタは、ゲーム要素をコンテンツに含めて提案できる強みを持っています。
株式会社キッズプロジェクト

株式会社キッズプロジェクトは、子ども向け教育コンテンツの企画・開発に強みを持ち、エンタメと教育を融合させた「子どもたちが夢中になる」アプリ作りを得意としている会社です。
教育アプリの事例
- 英語で道案内をする3Dゲームアプリ
- ベネッセの幼児向け算数学習アプリ「さんすう思考力プラス」
上記以外の実績として、第21回日本e-Larning大賞において最優秀賞を受賞した、ライブ型ドリル教材「タブドリLive!」もあります。。
株式会社ODKソリューションズ

株式会社ODKソリューションズは、教育ICT分野で長年の実績を持ち、自社で数多くの知育アプリを開発・提供している会社です。
教育アプリの事例
- 学研の幼児ワーク教材をアプリ化したシリーズ
- 乗り物をテーマに楽しく学べる「のりもの知育100」
学研の幼児ワーク教材をアプリ化したシリーズや、「のりもの知育100」などの人気アプリを展開しています。自社で開発から販売まで手掛けることで、アップデート対応やユーザーサポートも含め安定したサービス提供を実現しています。
株式会社ブレインファーム

出典:株式会社ブレインファーム
株式会社ブレインファームは、ウェブサイト制作から業務システム開発、スマホアプリ開発まで幅広く受託している開発会社です。
教育アプリの事例
- 上毛かるたをテーマにした位置情報アプリ『札ッシュ!! 上毛かるたGO!』
- 医学論文-AI要約動画プラットフォーム MVidEra(エムヴィデラ)
官公庁や大学などとの取引実績があり、子ども向けプログラミング教室の運営といった人材育成にも関わっています。
株式会社シーティーイー

出典:株式会社シーティーイー
株式会社シーティーイーは、2011年の事業開始以来、多種多様なアプリを手掛けてきた開発会社です。
教育アプリの事例
- 幼児向けぬりえアプリ
- 英語学習アプリ
- 地域型ニュースアプリ
教育・キッズ向けから一般向けまで幅広い開発実績があります。アプリ開発(iOS、Android)からデータ整備まで、予算や納期に合わせて柔軟に要望に応えています。
株式会社ステークホルダーコム

株式会社ステークホルダーコムは、教育分野を含むアプリ・WEBシステム開発に豊富な実績がある開発会社です。
教育アプリの事例
- 中学生向け英語学習アプリ「メモトレ」
- 「自習室Next 英語 聞き取り」アプリ
教育・金融・医療の3分野を重点領域と位置付け、新規アプリのソリューション企画にも注力しています。開発後もGoogle for Education認定パートナーとして培ったノウハウで、学校・教育機関のDX化を継続的にサポートしています。
株式会社アトトック

出典:株式会社アトトック
株式会社アトトックは、自社サービスとしてユニークな教育・教養系アプリを提供している開発会社です。
教育アプリの事例
- 「トーキングブック」シリーズ
- 世界遺産・軍艦島の歴史アプリ「軍艦島黙示録」シリーズ
- 仏像学習アプリ「仏像でGO!」シリーズ
世界遺産の歴史を追体験できるアプリや、仏像の魅力を楽しく学べるコンテンツなどを提供しています。自社で企画・開発・リリースまで行うことで迅速な機能改善やコンテンツ追加にも対応しています。
株式会社日本システム技研

出典:株式会社日本システム技研
株式会社日本システム技研は、昭和51年創業の老舗システム開発会社で、近年はPythonを駆使したWeb・モバイルアプリ開発を主力としています。
教育アプリの事例
- 手書き・音声同時録画アプリ「Recopon」
- スマホ学習プラットフォーム「Goocus PRO」
代表的な実績として、信学会と共同で開発した「Recopon」があります。これはiPad上で手書きと音声を同時録画できるアプリで、黒板授業さながらの解説動画やプレゼン資料を簡単に作成・共有を可能にした教材支援ツールです。
教育アプリ開発会社を選ぶ際にチェックすべき3つのポイント

教育アプリ開発の成功は、信頼できる開発パートナー選びにかかっています。しかし、数多くの開発会社の中から最適な一社を見つけ出すのは容易ではありません。
本章では、教育アプリ開発会社を選定する際に重視すべき3つのチェックポイントを解説します。
技術力と教育分野における専門性
開発会社の技術力と教育分野への専門性を確認することで、教育効果が高く、学習者が直感的に使いやすい、質の高い教育アプリ開発の実現が期待できます。
高度なプログラミング技術を持つだけでなく、教育に関する深い理解が不可欠です。学習者の年齢や特性、学習目標に合わせた最適なUI/UXデザイン、機能設計ができるかを確認しましょう。
過去の実績と評判
開発会社の過去の実績と第三者からの評判を精査することで、その会社の開発能力・信頼性・プロジェクト遂行力を把握し、安心して開発を任せられるパートナーかを見極めることができます。
- 教育アプリ、特に関連分野での開発実績があるか
- 自社プロジェクトと類似した開発事例の有無
- クライアントからの評価(導入事例、推薦の声など)
公式サイトのポートフォリオを確認し、自社が目指すアプリと近いジャンルや規模のプロジェクト実績があるかを確認しましょう。
また、実際にその会社と取引のあったクライアントの声や導入事例インタビューは、信頼性を測るうえで貴重な情報源となります。
コミュニケーションの質
開発会社のコミュニケーションの質を重視することで、プロジェクト中の認識の齟齬を防ぎ、最終的な満足度を高めることができます。
- 問い合わせへの対応(迅速さ・丁寧さ・的確さ)
- 要望に対するヒアリング力と具体的な提案力
- 担当者の説明の分かりやすさ・専門知識の共有
- 進捗報告の頻度や方法・問題発生時の対応体制
最初の問い合わせ時から、返信が迅速で丁寧か、こちらの質問や要望を正確に理解し、的確な回答や提案があるかを見極めましょう。
こちらの漠然としたアイデアに対しても、課題や目的を深く掘り下げるヒアリングを行い、具体的な形にしていく提案力があるかも重要なポイントです。
教育アプリ開発の費用相場

アプリの規模 | 初期開発費用相場 |
基本的な機能のみのアプリ | 約100万円 ~ 300万円 |
テスト機能や進捗管理機能を含むアプリ | 約300万円 ~ 800万円 |
多機能なアプリ | 約800万円 ~ 1500万円以上 |
教育アプリの開発費用は、搭載する機能の複雑さ・デザインの凝り具合・開発規模・対応プラットフォームなど、多くの要因によって変動します。
シンプルなクイズアプリから、動画配信機能を備えたものまで、種類は多岐にわたります。一般的に、機能が多ければ多いほど、また最新技術を取り入れるほど費用は高くなる傾向にあります。
開発会社に見積もりを依頼する際は、具体的な要件をできるだけ詳細に伝えることが重要です。また、初期開発費用だけでなく、リリース後の保守・運用費用も考慮に入れる必要があります。
サーバー費用・メンテナンス費用・コンテンツ更新費用などが継続的に発生するため、長期的な視点での予算計画が重要です。
まとめ
本記事では、教育アプリ開発を検討されている方々に向けて、おすすめの開発会社19選を開発事例とともにご紹介しました。
教育アプリ開発の成功は、信頼できる開発会社との出会いから始まります。表面的な情報だけでなく、各社の強み・実績、そして自社との相性を総合的に見極めることが重要です。
この記事で得た知識を活用し、まずは気になる数社に問い合わせて、具体的な提案やコミュニケーションを通じて比較検討を進めてみてください。