
デジタル化の加速により、アプリ開発のニーズが高まる一方で、国内の開発リソース不足が深刻化しています。この課題を解決する手段として、高い技術力とコスト競争力を兼ね備えたベトナムでのオフショア開発が注目を集めています。
本記事では、ベトナムオフショアのアプリ開発におけるメリット・デメリットを詳しく解説するとともに、失敗しないためのポイントをご紹介します。
また、実績豊富な開発会社の特徴や選び方、おすすめの開発会社まで、プロジェクトを成功に導くために必要な情報をお伝えします。
目次
ベトナムオフショアでのアプリ開発に失敗しないためのポイント

ベトナムでのアプリ開発は、コスト削減や優秀な人材確保の観点から注目を集めています。
この章では、ベトナムオフショアでアプリ開発を検討している方に、失敗しないための重要なポイントを解説します。
- コストの安さだけで開発会社を選ばない
- 委託する開発スタッフのコミュニケーション能力を確認する
- 指示やFBは明確におこなう
それぞれ詳しくみていきましょう。
コストの安さだけで開発会社を選ばない
安さだけで開発会社を選んでしまうと、品質低下や予算超過のリスクがあります。
【開発会社を選ぶ際のポイント】
- 低コストの裏にある品質・実績の確認
- 見積もり精度を上げるRFPの作成
- 類似プロジェクトの開発実績
- 保守・運用体制の整備状況
安価な開発費用に魅力を感じるのは当然です。しかし、コストだけを重視すると、最終的に大きな損失を被る可能性があります。特に経験の浅い開発会社では、見積もりの精度が低く、開発途中での追加コストが発生しやすい傾向にあります。
実際の開発では、仕様変更や改修作業が発生するケースがほとんどです。そのため、開発会社の選定では、初期費用だけでなく、アフターフォローの体制や類似プロジェクトの開発実績なども重要な判断材料となります。
また、アプリの要件を具体的にまとめたRFPを作成することで、より正確な見積もりを得られます。これにより、予算超過のリスクを軽減できるでしょう。
委託する開発スタッフのコミュニケーション能力を確認する
アプリ開発をスムーズに進めるためには、オフショア開発スタッフの言語力と文化理解度の確認が必要です。
【確認すべき項目】
- 日本語でのコミュニケーション能力
- ブリッジSEの在籍状況
- 日本の商習慣への理解度
- オンライン会議でのコミュニケーション品質
開発スタッフとのコミュニケーションは、プロジェクトの成否を左右する重要なポイントです。日本語対応が可能なブリッジSEの存在は、開発チームとの円滑なコミュニケーションを実現する大きな助けとなります。
特に注意すべきは、文化的な違いへの対応です。ベトナムでは、日本のような曖昧な表現や含みのある指示は通じにくいため、明確な指示や意思表示が求められます。
事前のミーティングで、実際のコミュニケーション品質を確認してみましょう。特にオンラインでの会議が増える中、音声品質や反応の良さなども重要なチェックポイントです。
指示やFBは明確におこなう
曖昧な指示やニュアンスは誤解を招き、結果として戻し作業や品質低下につながることがあります。指示を出す際には、具体的でわかりやすく、はっきりと伝えることを意識しましょう。
【ポイント】
- 曖昧さをなくした指示出し
- 詳細な要件定義書の作成
- 定期的な進捗確認の実施
- 建設的なフィードバック方法
ベトナムの開発チームに対しては、具体的な表現を用い、数値や例を示しながら説明することが効果的です。
要件定義書は、できるだけ詳細に作成しましょう。画面遷移や機能の細かい仕様まで具体的に記載することで、認識のズレを防げます。
また、フィードバックは肯定的な表現を心がけましょう。改善点を指摘する際も、まずは良い点を認めてから建設的な提案を行うことで、より効果的な改善が期待できます。
ベトナムオフショアでアプリ開発を行う場合の費用相場
オフショア開発白書(2024年版)によると、ベトナムのオフショア開発の費用相場は以下の表のとおりです。
【職種別人月単価(平均)】
職種 | 単価(万円) | 前年比 |
プログラマー | 39.4 | -2.1% |
シニアエンジニア | 48.3 | -1.7% |
ブリッジSE | 59.0 | +2.1% |
PM | 70.0 | -11.9% |
引用:オフショア開発白書 2024年版|2.オフショア開発先の人月単価(職種別)
近年の注目すべき動向として、欧米企業や韓国からの投資増加により、開発リソースの獲得競争が激化しています。これにより、将来的な単価上昇や人材確保の難化が予想されます。
したがって、開発パートナーの選定では、価格比較だけでなく、長期的な協力関係を見据えた判断が重要となります。
また、開発案件の規模や複雑さによって実際の費用は変動します。高度な技術要件や短期開発の場合は、上記の平均単価よりも高くなる可能性があります。予算計画の際は、これらを考慮し余裕のある見積もりを立てましょう。
アプリ開発の依頼におすすめなベトナムオフショア開発会社
ここでは、以下の選定基準をもとにアプリ開発におすすめのベトナムオフショア開発会社を9社ご紹介します。
【選定基準】
- 日本語でのコミュニケーションを強みとしている
- エンジニアの能力が高い
- ベトナムに拠点がある
- アプリ開発実績がある
- 開発実績の詳細が確認できる
トッパジャパン株式会社

出典:トッパジャパン株式会社
トッパジャパンは、日本の開発会社としての強みを活かし、ベトナムオフショア開発の課題を解決する独自のポジションを確立しています。
一般的なベトナム企業の日本法人とは異なり、開発担当部署を日本に置き、契約から決済まで日本企業として対応することで、信頼と安心を提供しています。
【トッパジャパンの特徴】
- 日本企業ならではの確かな品質管理と開発体制
- 為替リスクのない日本円での契約と決済
- システム開発から運用保守まで一貫したサポート
開発実績は、国立大学や官公庁の大規模プロジェクトから、民間企業のアプリケーション開発まで多岐にわたります。
品質管理に特化したエンジニアチームによる独立した検査体制と、日本人エンジニアを含む充実したサポート体制により、品質を高く保ちながら価格を抑える独自のシステムがあるのが特徴です。
セキュリティ面でも、指紋認証による入退室管理や24時間監視カメラの設置など、徹底した対策を講じています。
株式会社カオピーズ

出典:株式会社カオピーズ
カオピーズは、技術力と品質管理に定評があり、130社以上との取引実績を持つベトナムのオフショア開発企業です。
【カオピーズの特徴】
- 全社での資格数の累計が300以上
- ISO9001/27001取得による徹底した品質管理とセキュリティ対策
- ブリッジSEによる正確なコミュニケーション
ベトナム国内でも数少ないAWSパートナーネットワークやISTQBプラチナムパートナーの認定を受けており、高い技術力が証明されています。
平均年齢27.5歳の若手エンジニアたちは、業務システムやWebアプリケーションの開発から、AI・ブロックチェーンなどの最新技術まで幅広く対応。企画提案から保守運用まで一貫したサービスを提供し、500件を超える開発実績を積み重ねてきました。
株式会社LIG

出典:株式会社LIG
LIGは、優秀なエンジニアと安定した開発体制を持つ、信頼性の高い開発会社です。
【LIGの特徴】
- 離職率5%以下の安定した開発チーム
- 幅広い技術スタックへの対応力
- 透明性の高いプロジェクト管理体制
LIGは、100名以上のエンジニアを擁し、サーバー構築から大規模ECサイトまで、幅広い開発領域に対応しています。
プロジェクト管理においては、顧客との共有ツールを活用し、進捗の可視化と透明性の確保を重視しています。英語対応も可能で、ラボ型開発にも柔軟に対応できる体制を整えています。
オルグローラボ株式会社

出典:オルグローラボ株式会社
オルグローラボは、ベトナムで10年の実績を持つ日系オフショア開発企業です。累計2,000件以上のプロジェクト実績と3,000社以上の導入実績を誇り、特にフロントエンド開発において高い評価を得ています。
【オルグローラボの特徴】
- 95%以上の高い契約更新率
- AIなど最新技術への積極的な取り組み
- 徹底した品質管理と透明性のある料金体系
技術面では、従来のWeb開発技術に加え、AI技術の活用にも積極的です。自然言語処理や画像認識など、先進的な技術を取り入れた開発が可能です。また、テスト自動化や厳密なコードレビューによる品質管理体制も整っています。
CMC Japan株式会社

CMC Japanは、Webアプリからモバイルアプリまで、幅広い開発サービスを提供しています。
コンセプト策定からデザイン、開発、実装、そしてサポート・メンテナンスまで、一貫した体制でプロジェクトを支援。特に、独自の研究開発ラボを持ち、複雑なプロジェクトにも戦略的に対応できる点が強みです。
【CMC Japanの特徴】
- 30年以上の実績と3,000名を超える認定エンジニアを擁する
- 社内研究開発チーム(CIST)による最新技術への対応力
- アジャイル開発による15%の開発期間短縮と30%のコスト削減
30カ国以上でビジネスを展開し、グローバルな視点でのソリューション提供が可能。リリース後も経験豊富なチームによる継続的なサポートを提供し、顧客のROI最大化を支援しています。
VNEXT JAPAN株式会社

VNEXT JAPANは、iPhone・Androidアプリの開発から運用まで、ワンストップのサービスを提供する総合的なオフショア開発会社です。
【VNEXT JAPANの特徴】
- 業務系からエンターテインメントまで、幅広い分野のアプリ開発実績
- AWSなどのクラウド資格を持つエンジニアによる確かな技術力
- 運用支援を含む充実したアフターサポート体制
アーキテクチャ設計から構築まで経験を持つエンジニアが多数在籍し、最新のトレンドや技術動向を反映した提案が可能です。UI/UXの最適化にも注力し、ユーザー評価の向上に貢献しています。
株式会社カエルエックス

出典:株式会社カエルエックス
カエルエックスは、キャラクターIPを活用したコンテンツ制作とシステム開発を一体的に提供する開発企業です。
【カエルエックスの特徴】
- システムとコンテンツの一括管理による効率的な開発体制
- キャラクターIPの価値最大化を重視した開発アプローチ
- 自社コンテンツ開発で培った実践的なノウハウの活用
企画からコンテンツ制作・システム開発・運用・ユーザーサポートまでを自社で手がけてきた経験を強みとしています。
また、サーバー管理・会員管理・メンテナンスなど、一貫したサポート体制により、無駄なコストを削減し、高い利益率を実現しています。
アロブリッジ有限責任会社

出典:アロブリッジ有限責任会社
アロブリッジは、スマホアプリとWebアプリケーション開発に特化した、日系のベトナムオフショア開発企業です。
【アロブリッジの特徴】
- 100種類を超える日本向け開発実績による豊富な経験
- 日本基準の品質管理と開発プロセス
- 常駐の日本人スタッフによるスムーズなコミュニケーション
開発の品質とプロセスを徹底的に仕組化し、体系的なトレーニングによって日本基準の品質を実現しています。
特にオフショア開発が初めての企業向けに、詳細なQAや丁寧なサポート体制を用意しています。新規ビジネスの立ち上げから既存システムの改善まで、さまざまなプロジェクトで成功実績を持ち、技術とサービスの両面から顧客のニーズに応える開発を提供しています。
株式会社ブライセン

出典:株式会社ブライセン
ブライセンは、850名規模のグローバルエンジニア集団を擁し、日本と海外のハイブリッドな開発体制を特徴とする開発企業です。
【ブライセンの特徴】
- 日本・海外双方の品質管理チームによる徹底したチェック体制
- 国をまたぐジョブローテーションによる人材育成プログラム
- 5カ国(日本・ベトナム・ミャンマー・カンボジア・韓国)の拠点展開
55名以上の日本語検定保持者を擁することで、スムーズなコミュニケーションを実現しています。
アプリ開発を委託するベトナムオフショア開発会社の選び方
ベトナムのオフショア開発会社を選ぶ際は、コストパフォーマンスだけでなく、開発実績やスキル、コミュニケーション体制など、多角的な視点での評価が必要です。
【チェックポイント】
- 開発したいアプリと類似の開発実績がある
- 開発に必要なスキルを持つスタッフが揃っている
- 予算の範囲内で依頼できる
- 自然にコミュニケーションがとれるブリッジSEがいる
- 補助金提案までしてくれる
それぞれ詳しくみていきましょう。
開発したいアプリと類似の開発実績がある
類似案件の実績は、開発の質とスピードを左右する重要な判断材料です。
【チェックポイント】
- 過去の開発実績の詳細
- 具体的な開発規模や期間
- クライアントの業界や事業規模
- 開発後の保守運用実績
実績確認では、開発本数だけでなく、具体的な開発内容まで掘り下げて確認することが重要です。特に、開発を予定しているアプリと近い分野や規模の実績があるかどうかが、重要な判断基準となります。
例えば、ECアプリを開発したい場合、決済システムの実装経験や、大規模なユーザーデータの処理経験が必要です。
開発後の保守運用実績も見逃せないポイントです。アプリは公開後も継続的なアップデートやメンテナンスが必要となるため、長期的なサポート体制が整っているかどうかも確認しましょう。
開発に必要なスキルを持つスタッフが揃っている
開発スタッフのスキルも、プロジェクトの成否を左右する重要なポイントです。特に、モバイルアプリ開発では、iOS/Androidそれぞれのプラットフォーム特性を理解したエンジニアの存在が不可欠です。
【チェックポイント】
- 使用予定の開発言語の習熟度
- フレームワークやツールの経験
- セキュリティ対策の知識
- 品質管理の手法
技術力の評価では、具体的なヒアリングが効果的です。使用予定の技術スタックについて、実際の開発経験や課題解決の事例を確認しましょう。また、新しい技術への対応力も重要な判断材料となります。
品質管理体制も見逃せないポイントです。テスト方針や品質基準、バグ管理の手法など、具体的な品質保証の仕組みを確認することで、より安心して開発を任せることができます。
予算の範囲内で依頼できる
予算管理では、開発費用の内訳を詳細に確認することが重要です。特に、要件定義や設計、テスト工程など、各フェーズでどの程度の工数を見込んでいるのかを把握しましょう。
【チェックポイント】
- 開発工程ごとの費用内訳
- 追加開発の単価設定
- 保守運用費用の見積もり
- 想定外の費用発生リスク
また、開発途中での仕様変更や機能追加にも柔軟に対応できる余裕を持った予算設定がおすすめです。特に初期フェーズでは、想定以上の調整が必要になることも少なくありません。
運用開始後のコストも重要な検討ポイントです。アップデートやバグ修正、ユーザーサポートなど、継続的に発生する費用も含めた総合的な予算計画を立てましょう。
自然にコミュニケーションがとれるブリッジSEがいる
ブリッジSEは、日本側とベトナム開発チームの橋渡し役として、プロジェクトの要となります。単なる通訳ではなく、技術的な知識を持ち、適切に要件を理解して開発チームに伝えられる人材が必要です。
【チェックポイント】
- ビジネスコミュニケーション能力
- 技術的な知識と経験
- プロジェクトマネジメントスキル
- 文化的な理解度
特に重要なのは、日本語でのビジネスコミュニケーション能力です。メールやチャットでの日常的なやり取りから、技術的な議論まで、スムーズに対応できる必要があります。
事前のミーティングで、実際のコミュニケーション品質を確認してみましょう。
また、日本の商習慣や文化への理解度も重要です。納期に対する考え方や品質基準など、日本企業特有の要求事項を理解し、開発チームに適切に伝えられる人材であることが望ましいです。
補助金提案までしてくれる
IT開発における各種補助金制度は、コストを抑えられる可能性があります。特に、日本法人を持つベトナムオフショア開発会社は、補助金制度に精通している企業もあるため、積極的な提案が期待できます。
【チェックポイント】
- IT導入補助金への知見
- 申請サポート体制
- 過去の補助金活用実績
- 日本の制度理解度
補助金提案の有無は、開発会社の日本市場への理解度を測る良い指標となります。開発作業の受託だけでなく、クライアントの事業成功に向けた総合的なサポートを提供できる会社かどうかを判断する材料です。
また、補助金申請のサポート体制も確認しましょう。申請書類の作成から審査対応まで、どの程度のサポートが得られるのかを事前に把握しておくと安心です。
まとめ
ベトナムでのオフショアアプリ開発は、コスト削減と優秀な人材確保を実現する有効な手段です。しかし、アプリ開発を成功させるためには、費用面だけでなく、開発会社の実績、技術力、コミュニケーション体制など、多角的な視点での評価が重要です。
特に重要なのは、コストの安さだけで開発会社を選ばないこと、コミュニケーション能力の高いブリッジSEの存在、そして明確な指示と要件定義です。開発後の保守運用体制や補助金活用のサポートまで含めて総合的に判断しましょう。
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