
システム開発を検討する際、「どの種類を選べばよいのか分からない」と悩む方は少なくありません。一口にシステム開発といっても、開発の目的や利用環境によって適した手法は大きく異なります。種類を正しく理解しないまま進めてしまうと、コストや運用面で思わぬ失敗につながることもあります。
本記事では、システム開発をオープン系・Web系・汎用系・組み込み系・パッケージ系の5つに分類し、それぞれの特徴や違いを分かりやすく解説します。さらに、目的別の選び方や失敗しやすいポイントも紹介しますので、自社に合ったシステム開発の判断材料として参考にしてみてください。

システム開発の種類は大きく5つに分類できる
システム開発と一口にいっても、その内容や目的はさまざまで、すべてを同じ枠組みで語ることはできません。ここでは、代表的なシステム開発の種類を紹介します。
オープン系システム開発
オープン系システム開発とは、主に企業の業務システムを支えるための開発形態を指します。特定のメーカーに依存しないオープンな技術を用い、サーバーとクライアントを組み合わせて動作するのが特徴です。
販売管理や在庫管理、顧客管理といった基幹業務システムで多く採用されており、JavaやC#、Pythonなどの汎用的なプログラミング言語が使われます。Web系と混同されがちですが、社内利用を前提とした安定性・保守性重視の設計がオープン系の大きな特徴です。
Web系システム開発
Web系システム開発は、インターネットを通じて利用されるシステムやサービスを開発する形態です。ブラウザ上で動作するため、利用者は専用ソフトをインストールする必要がありません。
ECサイト・予約システム・SNS・SaaSなどが代表例で、HTML・CSS・JavaScriptといったフロントエンド技術と、サーバー側のバックエンド開発を組み合わせて構築されます。
改善や機能追加を前提とした開発が多く、スピード感と拡張性が重視される点がWeb系システム開発の特徴です。
汎用系システム開発
汎用系システム開発とは、大型汎用機(メインフレーム)上で稼働するシステムを開発する形態です。金融機関や官公庁など、極めて高い信頼性と大量データ処理が求められる分野で利用されています。
COBOLなどの専用言語が使われることが多く、古い技術というイメージを持たれがちですが、止まらないこと・正確に処理し続けることが最優先されるシステムでは、現在も高い評価を受けています。
組み込み系システム開発
組み込み系システム開発は、家電製品や自動車、産業機器などに内蔵されるソフトウェアを開発する分野です。ハードウェアと密接に連携し、特定の機能を実現するために設計されます。
限られたメモリや処理能力の中で動作させる必要があり、C言語やC++が多く使われます。
Web系やオープン系とは異なり、仕様変更が難しく、事前設計の精度が非常に重要である点が組み込み系システム開発の大きな特徴です。
パッケージ系システム開発
パッケージ系システム開発とは、既に完成されたシステム(パッケージソフト)を導入・設定する形態を指します。会計システムや人事・給与システム、ERPなどが代表例です。
ゼロから開発するフルスクラッチ型と比べて、導入期間やコストを抑えやすい一方、カスタマイズには制限があります。そのため、パッケージ系では、業務をシステムに合わせるという視点が重要になり、過度なカスタマイズは失敗の原因になりやすい点に注意が必要です。
以上が、代表的なシステム開発の種類です。システム開発を外注するのか内製するのか検討している方は、ぜひ以下の記事もあわせてご覧ください。この記事ではシステム開発を外注・内製するメリット・デメリットについて解説しています。
→ システム開発を外注・内製するメリット・デメリットを解説!判断基準や開発費用も紹介 – トッパジャパン株式会社
システム開発の種類の選び方
システム開発の種類は、開発目的に合わせて選ぶのが一般的です。ここでは、システム開発の種類の選び方を紹介します。
目的別の選び方
システム開発の種類を選ぶ際は、導入する技術や流行ではなく、システムを使って何を実現したいのかを明確にすることが重要です。ここでは、目的別に適したシステム開発の種類を解説します。
1. 社内業務を効率化したい
社内業務の効率化を目的とする場合は、オープン系システム開発やパッケージ系システム開発がおすすめです。販売管理・在庫管理・顧客管理などの業務では、日々安定して使えることや、保守・運用のしやすさが重要になります。
業務フローが標準化されている場合はパッケージ系、独自業務が多い場合はオープン系を選ぶことで、開発や運用にかかる負担を抑えやすくなります。
2. 一般ユーザー向けのサービスを提供したい
不特定多数の一般ユーザーに向けたサービスを提供する場合は、Web系システム開発が最適です。ECサイトや予約システム、会員制サービスなどでは、アクセス数の増減や機能追加に柔軟に対応できる設計が求められます。
Web系システムは改善や拡張を前提に作られることが多く、サービスを段階的に成長させたいケースに向いています。一方で、スピード重視になりやすいため、運用フェーズを見据えた設計が重要です。
3. 金融・公共で活用するための信頼性の高いシステムを開発したい
金融機関や官公庁などでは、高い信頼性と安定稼働が最優先されます。このような分野では、汎用系システム開発が採用されるケースが多いです。
大量のデータを正確に処理し、長期間にわたって止まらずに稼働し続けることが求められるため、最新技術よりも実績や安全性が重視されます。システム停止が大きなリスクにつながる業務では、汎用系が今も重要な役割を担っています。
4. 製品や機器の制御を行いたい
家電製品や自動車、産業機器など、製品や機器の制御を目的とする場合は、組み込み系システム開発が最適です。組み込み系システムは、ハードウェアと密接に連携し、特定の機能を確実に動作させることが求められます。
限られたリソースの中で動作させる必要があり、後からの仕様変更が難しい点が特徴です。そのため、要件定義や設計段階での検討が、他のシステム開発以上に重要になります。
失敗しやすい選び方
システム開発の種類選びでは、判断を誤ると「完成したのに使われない」「運用負荷が高すぎる」といった失敗につながりやすくなります。ここでは、実際によく見られる失敗しやすい選び方を紹介します。
1. トレンドを優先して自社製品との相性を度外視している
「流行しているから」「最新技術だから」という理由だけでシステム開発の種類を選ぶと、自社の製品やサービスとの相性が合わないケースがあります。たとえば、本来は社内業務向けのシステムにもかかわらず、トレンドに引っ張られてWeb系の開発手法を選ぶと、不要な機能や運用コストが増えることがあるのです。
システム開発では、最新であることよりも、自社の業務や製品に適しているかどうかを優先して判断することが重要です。
2. 将来の運用・保守を考えずに選定する
導入時の開発コストやスピードだけを重視し、運用・保守の視点を持たずに選定してしまうのも、よくある失敗です。運用・保守のプロセスにおける相性を考慮しなければ、開発後には、機能追加や不具合対応、担当者の引き継ぎなどが必ず発生します。
システム開発の種類によっては、保守できる人材が限られていたり、修正に時間がかかったりする場合もあります。作って終わりではなく、使い続けることを前提に選ぶことが重要です。
3. 業務に組み込んだ場合の状況をイメージせずに導入する
システム単体の機能や性能だけを見て導入を決めると、実際の業務にうまく組み込めないことがあります。現場の業務フローと合わないシステムは、敬遠され、結局活用されないというケースも多いです。
特にパッケージ系システムでは、「業務をどう変える必要があるのか」を事前に整理しておかないと、現場の混乱を招きやすくなります。導入後の利用シーンを具体的に想像しながら選定することが、失敗を防ぐポイントです。
ここでは、システム開発の種類について失敗しやすい選び方を3つご紹介しました。
システム開発を外注する場合は、開発の種類の選び方だけではなく、開発費用の相場についても把握しておくのがおすすめです。以下の記事ではシステム開発の費用相場や開発が安い会社について解説しています。あわせてご覧ください。
→ システム開発が安い会社4選!費用相場や開発費用を安く済ませるポイントも紹介 – トッパジャパン株式会社
まとめ
システム開発は、どの技術が優れているかではなく、目的に合った種類を選べているかどうかがプロジェクト成功の分かれ目になります。各手法には、それぞれ明確な役割と特徴があり、向いている用途も異なります。
そのため、導入後の業務フローや長期的な運用まで見据えて検討することが重要です。
システム開発の種類を正しく理解し、自社の課題や目的に照らして選定することで、無駄なコストや失敗を防ぎ、効果的なシステム導入につなげることができます。
まずは「何を実現したいのか」を整理したうえで、最適なシステム開発の種類を検討してみてください。
また、システム開発なら、実績豊富で高品質・高コスパなトッパジャパンがおすすめです。システム開発を検討している方は、お気軽にご相談ください。

この記事の著者
- 教育系・製造業のシステム開発・AI開発に強い開発会社「トッパジャパン」の代表取締役社長。現場密着のサポート体制や、豊富な実績・経験からをもとにした幅広い対応力、国内外で実績を積んだ優秀なメンバーによる高いコストパフォーマンスで、お客様のニーズにお応えしています。
